2014年の不動産市場のポイントをまとめてみました。
◯ 金利動向
2013年は5月−6月に10年ものの金利がちょっと上がりましたが、基本的に横ばい。変動金利は下がりました。(グラフは住信SBI銀行)
2014年も、基本的に横ばいではないかと予想しています。理由は、日銀の方針がそうだから、です。2016年ごろには金融緩和解除になって、金利上がる可能性もあるので、このタイミングで長期固定を借りておこう、という動きはあるかもしれません。
ちなみに、去年の5月頃に固定金利が上がったのは、「ニーズが増えたから、資金供給側が金利を上げて利潤を確保した」というのが理由だったのではないかと推測しています。
とにかく、2014年は据え置きであると、予想しています。
◯ 消費税増税(2014年4月に8%。2015年4月の+2%)
あと2ヶ月ほどで、慣れ親しんだ5%時代が終わり、8%時代がやってきます。間違いなく景気には悪影響が有ります。それで、マンションの需要も低くなりそうですが、今回の消費税は2段階での引き上げ。もう一回「増税前の駆け込み需要」を狙って販売促進が行われそうです。2013年中にだいたい刈り取られたと思うんですけどね。
中古物件は活況化しそう。なぜなら、「景気が悪くなる」ー>「賃料が下がる」ー>「販売時利回りが同じなら」ー>「物件価格は下がる」という因果律が成り立つからです。
◯ 相続税対策
2015年1月1日から、相続税の制度が大幅に変更になります。現在、2%ぐらいの人しか払っていない相続税ですが、変更後は大幅に対象者が増えると見込まれています。金額も上がりそう。
そうなると、相続対策にいろんなことをするように。特に大きな土地のある物件は相続税評価額が高くなりがち。
- 土地を分割して、一部を現金にして相続分割しやすくする。
- 一旦販売して、現金化。その後、都心のマンションを買うなどして、複数の子供に引渡しやすい形にしたり、相続対策を。(都心マンションがなぜ相続対策になるかはまたこんど)
お宝物件の放出も期待できるかもしれません。
◯ オリンピック需要
ほとんど期待できませんが、東京都の一部の物件は、「東京オリンピック会場からも近い」というのをセールスポイントにしてくるかもしれませんね。
と、いうわけで、「金利」「中古」「相続」あたりがキーワードになると思われます。それって毎年の話だろって?そうかもしれないですね。。。