採用が課題です。
「自分より優秀なやつを採れ」とか「誰をバスに乗せるのか」といった格言があるぐらい、みんな手法には悩んでいるのだと思います。
会社の事業を大きく爆発させることができる人材がいるかどうかで、会社の命運が決まったりします。一方、会社によって人生が変えられてしまう人も沢山。人が会社を変えるのか、会社が人を変えるのか。とにかく、マッチングがとても大事だと思います。
会社にとっていい人、人にとっていい会社を見つけるには、やっぱり、数当たるしかないのかなと思っています。図にするとこんな感じ。
こうやって書いてみると、沢山の人に知ってもらって、沢山面接したら採用する人を増やすことが出来そうに見えます。でもこれは半分当たってて、半分間違い。
不動産の入居者探しと違って、このファンネルの絞られ方、確率が全然違います。無駄な集団にアクセスしていたら、面接に費やした労力が全部無駄です。単純に面接人数を増やせばいい、というものではありません。
一方で、良い人材が採れている会社を見ると、ものすごい量の面接をしています。なので、方向性を間違っていなければ、C3とNは比例する、と考えています。
僕がいる鎌倉新書という会社はあまり知られていません。その意味でC1やC2は少ないです。当然C3も少なくなってしまうのが課題です。
実は結構すごい会社です。僕が考える、伸びる会社の3条件を全部ビチッと揃えています。ただ、それは採用サイトを見てもよくわかりません。なぜかというと、それは全部競争力の源泉であり、企業秘密だから、です。それだけに、僕がその秘密を知った時には、まさに宝島を見つけたような気分でした。「この会社マジですごい!僕が絶対に成長させてやる!」と、直感的に思いました。
ほんとに伸びる会社だと思っているので、僕は採用担当でもなんでもないのですが、常々一緒に働きたいと思っていた方にはガンガン会いに行き、直接お話をさせてもらっています。僕が直接会って誘ってる人には、もちろん対面なので洗いざらい全部喋ってます。でもまあ、ウェブには書けないですよね。
だから思うのですが、どうやって会社の知名度をあげて、「この会社すごい!」と思ってもらえるか。しかも、秘密を何も書かずに、というのは、結構難易度高いです。僕が知り合いに会いに行くだけだと人数もスピードも限界があります。
でも、せっかくだから沢山の人に上手いこと伝えたい!なんか参考になる本はないか、と、探してみました。そしたら、面白いタイトルの本がKindleにあったので買ってみました。なんと99円。
今まで何度も99円本に騙されてきたので、(騙されるのも悔しいけど楽しいのでついつい買っちゃうのですが)これも、斜め読みしとくか、ぐらいの気持ちで買ったのですが、意外や意外、すごくよくまとまってました。
要は、マーケティング発想で、採用戦略を考えましょう、というもの。マーケティングの基礎知識があるひとなら、スイスイ読めます。ない人でも基本的な用語の説明はあるので分かりやすいでしょう。
色々、目からうろこな部分があるのですが、特に面白かったのが、「商品」を会社で与えることができる業務内容や、ポジション、などではなく、「会社という働く場をどう魅力的にして、それ自体をいかに価値として形成していくか」という定義をしていること。そして、「顧客」を採用応募者、だけにしぼるのではなく、会社に出会った瞬間から、採用応募者、内定者、従業員、退職した人、取引先の人にいたるまで、会社と接点のあるひとすべてを「顧客」として捉え、会社と個人の関係を採用という点ではなく、連続的な関係で捉える、としていることです。
確かにそうで、従業員や取引先、会社に関わるひと全部がその会社のことを「すごくいい会社」と思ってくれてたなら、それはいい会社に決まっています。結局、いい採用活動とは、いい会社づくりから生まれるのだな、と改めて実感しました。
僕と同じように、会社のことをどうやって外に伝えたらいいんだろう、と思ってる人は、読んでみるといいかもしれません。