2017年2月に発売され、いきなり品薄になって話題になったイヤフォンがあります。
それがambie です。(画像はambieさんのサイトから)
こんな風に耳の外縁に取り付ける形、ちょうどアクセサリーの「イヤーカフ」のようなスタイルのイヤフォンです。
見たところ、普通にイヤフォン付けてるだけのように見えます。
ところが、これ、すごい秘密があって、「外の音は聞こえてるのに、他人には聞こえない」のです。
よく見ると、先端は耳の穴に入ってないですよね?これだと、すごく音漏れしそうです。でも、音漏れしない、と。しかも、耳の穴を塞いでいないので、周囲の音も聞こえるし、人と会話もできる、というのです。
そんなバカな。ちょっとぐらいシャカシャカ聞こえるだろ、と。
確かめてみたいと思っていたところ、ちょうどambieさんのオフィスにお邪魔する機会があったので、実際に、装着させてもらいました。
試してみたのはこれ。「Stamp Orange」という名前の色だそうです。朱肉のオレンジ?変な名前。
で、手にとってわかったのですが、これ、構造がこんな風になってます。
パーン、と縦半分に割ったところの想像図。細長い管が一方向に伸びており、これがどうも指向性をすごく高めているようです。装着すると、この音の出口の向いている先がビタッと耳の穴を指します。
実際に試してみたところ、こんな感じ。左側のが装着している僕。右側の人はヘッドフォンも何もしてない裸耳の状態ですが、僕が聞いている音楽は彼には全く聞こえていません。
どのぐらい近づくと「音漏れ」がするのか、近づいてみました。
このぐらいまで。
ここまで近づくと『シャカシャカ』は聞こえるそうです。何の曲を聞いているのかは分からないとのこと。でもなんで、ふたりともこんな恍惚とした表情してるんでしょうか。
そこで、iPhoneで音量をMAXにしてみたところ、さすがに、音が漏れます。1メートルぐらい離れていても、シャカシャカ音が聞こえました。でも、音量MAXだとうるさすぎて着けてる本人が辛いです。あと、自分で話した声が自分で全く聞こえないので、すごく大きな声で話すようになります。
実際に試してみて、すごく不思議な感じでした。本当に、自分だけにBGMがそっと流されている感じ。逆に、周りの音はまったく違和感なく、普通に聞こえてきます。話しかけられたりしても、その声が小さく聞こえる、といったことはありません。全く普通。
ただ、当然ですが、音質を極め、繊細な音色を楽しむものではありません。あくまでBGM。環境音とごっちゃに音楽が流れてきます。でも、喫茶店で、「低音が〜」とか「音場が〜」とか言わないですよね。音楽が流れてるとテンションが上がる、集中できる。そんな人には結構いいんじゃないかと思いました。
ちなみに僕はこの白いMy Heart Whiteや水色のPop Skyがいいかなと思ったのですが、人気の色はAsphalt Blackだそうです。へー。
http://chalievice.com/items/311
まあ、周りの人に聞こえないけど、周りの音はちゃんと聞こえる、というのはいいですね。
僕は普段Wirelessだったり、音質のいいやつを使ってるのですが、こういうのはプレゼントとかでもらうと嬉しいかもなあと思いました。