まずは完成品を動画でご覧ください。
パトランプをインターネットにつなげてみた - YouTube
このように、パトランプをインターネットにつなげて、スマホなどでフォームから問い合わせをすると、光りながらグルグル回り始め、スイッチを押すと止まる、というものを造りました。
どういう仕組になっているか?
図にするとこんなかんじです。
ネットに繋がったPCが、信号をキャッチすると、リレーを経由して、パトランプのスイッチを入れます。
リレーとは?
リレーとは、電気信号でオン・オフできるスイッチのことです。やはり図にするとこんな感じです。
コイルに電流が流れるとこうなります。いわゆる電磁石になるわけですね。
ここで、スイッチを押します。すると、コイル側の回路の電流が切れ、バネの力でパトライトのほうの回路も電流が切れ、ライトは消灯します。
この、下の方のコイルの回路のOn/Offをインターネットに繋がったパソコンで制御することで、パトランプのOn/Offを操作しているわけです。
ポイントは上の回路と下の回路は電気的には交わっていない、ということです。
パソコン側から出る信号はとても低い電圧で、小さな電流です。それで高い電圧のものに信号を伝えたい場合、このようにリレーを活用することで可能になる、というわけです。
ところで、今回、インターネットとつなげるにあたって、間にパソコンが1台入っています。パトランプを回すためだけに、PCを一台設置しなければいけないのもなんだかもったいないです。そこで、今回はRaspberry Piというのを使いました。
スイッチの乗っている箱の中身に、それらが入っています。
箱の中身はこんなふうになっています。緑のボードがRaspberry Piというパソコン。その下にある黒い四角いものがリレーです。
Raspberry Piとは?
大きさはクレジットカードサイズ、値段は3,500円〜5,000円ほどですが、れっきとしたパソコンです。
このRaspberry PiにLinux(Raspbian)を入れPythonというスクリプト言語でプログラムを書いて、リレーの制御を行っています。Raspberry Piには、USBの他に、GPIOという端子があり、ここから自由に電流を流したり、切ったり、信号を受け取ったりすることができるのです。
これで何ができるようになるのか
今回は単にライトが付き、スイッチで切れる、というものでしたが、いろいろ応用があります。
- インターネット上でお問い合わせが入った時、店頭でライトを回してすぐに店員さんに知らせる。
- 特定のページを人が訪れた時、オペレーターに知らせて、サイト上からチャットで話しかける。
- 何かエラーが発生した時に知らせる。
- 監視カメラの角度をインターネットから操作する。
- 人が前を通りかかったら、自動的に写真を撮影してメールで送る。
などなど。ネットの動作と、リアルな動作が連携することで、いろいろ面白いことができそうです。今回作ったことで、基本的なことは覚えたので、これから色々作ってみたいと思います。
参考にしたサイト
Raspberry Pi公式サイト
Pythonのプログラム
Gmail未読通知
https://learn.adafruit.com/raspberry-pi-e-mail-notifier-using-leds/python-script
スイッチによる割り込み動作
http://d.hatena.ne.jp/penkoba/20130925/1380129824
Hineさんのブログ
彼の協力がなければ絶対できませんでした。というか、ほぼ彼が作ったようなものです。ありがとう!