各国の政策金利など、階段状に変化する量、というものがあります。通常、階段グラフで描かれます。
(このグラフは外為どっとコム様からお借りしました。)
この階段グラフですが、エクセルで書こうと思うと、ちょっと手間が必要です。
まず、変化した点だけをプロットすると折れ線グラフになります。
これを階段グラフにするためには、点を追加しなければなりません。こんなかんじです。
甲点と乙点の間に「甲'点」を作る必要があります。このように、元の折れ線データから階段グラフ用の元データを作成する必要があるわけです。
データの作り方は、AB列の甲、乙、丙、にそれぞれ、甲'行、乙'行を挿入してCD列を作成します。これが、通常のコピペなどではあまりいい感じに出来ません。
そこで関数を使います。
ABの2行目はCDの3行目に、ABの3行目はCDの5行目に、といった具合に一つ飛ばしにコピーされるので、ABのn行目はCDの2n-1行目にコピーされるということになります。
セルの行数を返す関数 row()
セルの行数、列数から、セル名を返す関数 address(行,列)
セルの名前からセルの値を参照する関数 indirect(セルの名前)
を使うと、 C列の奇数行のセルは、indirect(address((row()+1)/2,1)、と、表すことができます。C列の偶数行については、それぞれ矢印が出ているセルを参照します。D列についても同様です。
C1からD2を作成すると、あとは引っ張りコピーで必要な行数分だけコピーすればデータが完成します。
出来上がったデータに対して、「散布図(直線とマーカー)」を使うと、階段グラフを表示することが出来ます。
エクセルだけではなく、Google Docs Spreadsheetでも作ることが出来ます。関数名も同じです。
と、いうことで、作ってここに置いておきます。AB列にデータを貼り付けるとCD列に階段グラフのデータが作成されます。必要な方はコピーして使ってみてください。
では。