不動産の取引をしていると、困ったことに巻き込まれることが有ります。そういう時の相談窓口をまとめました。主に、不動産を売買・賃貸する時に、業者さんとの間でトラブルが発生した場合を想定しています。
トラブル相談窓口
上記は東京都だけですが、検索すれば、各地方でも見つけられるはずです。
宅地建物取引業者が関与する不動産取引紛争の民事上の法律相談(弁護士相談)
- 都民(個人)の方を対象
- 要予約・面談相談のみ
- 予約は相談日の1週間前から電話等で受付(閉庁日は繰り下げ)
- 電話:03-5320-5015(直通)
- 相談時間:都庁開庁日13時~16時(面談時間は20分)
- 相談窓口:都庁第2本庁舎3階北側 不動産業課内東京都不動産取引特別相談室
- リンク→ 不動産相談/東京都都市整備局
宅地建物取引業法違反だから告発したい時(指導相談係)
「手付金を貸してあげますよ」とか「手付金無しでいいですよ」みたいな話を持ちかけられて、「それってこのまま取引して大丈夫なんだろうか?」と不安になった時に相談する窓口が「東京都都市整備局」です。ちなみに、手付金の貸付は宅建業法違反です。手付金無しも、「手付金解約の機会を奪う」ことになるので、NGです。
宅建業者の免許を発行しているところなので、ほんとに悪質な業者ならここに告げ口すると、注意や、業務停止処分といった罰が下ります。
ただ、「行政罰」なので、ここで罰してもらったからといって、お金が帰ってくるわけではありません。それでもよければ。
- 宅地建物取引業法の規制対象となる内容についての相談
- 電話相談:03-5320-5071(直通)
- 面談相談:当日受付(予約不要)
- 相談窓口:都庁第2本庁舎3階北側
お金を返して欲しい
返してもらえるはずのお金が返してもらえない時には保証協会に相談するのがいいかもしれません。契約書には、ハトのマークか、ウサギのマークが書いてあるはずです。
ハトなら、全国宅地建物取引業協会。ウサギなら、全日本不動産協会。です。それぞれ相談窓口があります。
業者の処分履歴を調べる
ネットで業者の処分歴を調べることが出来ます。
- 国土交通省ネガティブ情報等検索システム
「ネガティブ情報」を「検索」できるシステムです。2つ以上の都道府県にまたがって業務をしている宅建業者なら主にこちら。 - 宅地建物取引業者(都道府県不利益処分関係)
平成21年以降の違反が羅列してあります。「違反事例」が丁寧に書いてあるので、そこを読むだけでも勉強に、 - 宅建業者情報インターネット情報提供システム
国土交通大臣免許と東京都知事免許の業者を名前や番号から調べることが出来ます。同じく処分歴を検索できます。
トラブルを事前に学ぶ
宅地建物取引業法関係法令集(改訂第15版) (QP books)
- 作者: 東京都都市整備局住宅政策推進部不動産業課,週刊住宅新聞社
- 出版社/メーカー: 週刊住宅新聞社
- 発売日: 2013/02/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
都市整備局がこういうスゴイ分厚い本を出してます。ここに「こういうトラブルは取引業法の違反です」と書いてあります。普通の人は要らないと思いますが、気になる方は図書館とかで見てみるのもいいかもしれません。類似の本でもっと一般向けの本もあります。
僕はこれで勉強したのですが、役立つこと半分、あんまり身になってないこと半分、という感じです。一応資格は取れましたが。
僕が一番役に立ったなと思ったのはこの本です。
宅地建物取引主任者講習テキスト、です。事例も豊富だし、実際にありそうな話が山盛りです。ただ、一般の本屋さんで売ってないので、入手が困難でした。いまは、ネットでも直接販売されるようになったので、買いやすくなりました。
近代化センター刊行物のご案内 | 公益財団法人不動産流通近代化センター
トラブルの総量を減らして欲しい
それにしても、不動産取引はトラブルが多すぎです。毎週何か起こります。僕は割とトラブルシューターな性格なので、何かあると「キタキター!」という感じでテンションが上がるのですが、それでもたまに疲れます。
上記の東京都整備局のページや、全宅、全日といった協会のページにもよくあるトラブルが記載してあり、参考になるのですが、全部に目を通すひとはかなりのマニアじゃないかと思います。
みんなが知らないからこそ、勉強することに意味があるのかもしれないですが、普通の人が普通に取引できる世の中になって欲しいなあ、と思います。