外れ馬券が経費と認められる、画期的な判決が出ました。
- 競馬の所得を申告せず、３年で約５億７０００万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた元会社員の男（３９）＝大阪市＝の判決が２３日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は、外れ馬券の購入費を経費として認めるという初の司法判断を示した。元会社員の無申告の違法性は認め、懲役２月、執行猶予２年（求刑・懲役１年）の有罪としたが、脱税額を約５０００万円に大幅減額した
（http://mainichi.jp/select/news/m20130523k0000e040151000c.html）
PATっていう電子投票の仕組みで、購入履歴が全部残っていたことから、一時所得ではなく、FXなどと同じく雑所得として認められることに。一般人の感覚としては、妥当な話だなあと思います。
一方で、源泉徴収にしてなかったからこんなことになったのも確か。万馬券が出たら1万円じゃなく、源泉引いて9,000円ぐらいを戻しとくことにしとけば、税金はしっかりとれるし、還付目的でちゃんと確定申告する人も増やせたはずなのに。電子投票とリアルに券を買う人で違いつけちゃおかしいので、これからは全部源泉引いて払い戻したらいいと思います。
ところで、誰も申告してないといえば、パチンコの利益ですね。これも、みんな脱税してるので、源泉徴収にしたらいいと思うんです。パチンコの市場規模といえば、ちいさくなったといってもまだ19兆円。うち9割が払戻金なので、17兆円。一時所得として20%の税金とったら3.4兆円です。消費税は1%の増税で2兆円といわれてますから、消費税1.5%に相当する金脈です。
パチンコは、いまのところ、「景品を買い取る」という形の換金になっていて、じゃあ、景品を仕入れた金額はいくらに見るのか、とか、ほかの中古品買い取りも全部源泉徴収するのかとか、なんかいろんなめんどくさい問題が出てくると思います。しかし、それはいまの仕組みでやろうとするからそうなのであって、いっそパチンコを合法化して、しっかり税金とったらいいと思うんですよね。税収困ってるんだし。
そういうわけで、パチンコも競馬も、全部しっかり源泉でとりましょうよ、という話でした。
